概念の一頁
未来圧
存在しない未来が、存在する現在を裁く側に回っている状態を、私たちは「未来圧」と呼んでいます。
経営の場面で
会議で、数字そのものより先に、計画との差へ目が向くことがあります。面談で、その人より先に、その人の数字へ目が向くことがあります。業績は悪くありません。それでも、まだ来ていない期末が、いまの会議を裁く側に回ることがあります。
「いつかは」という言葉そのものが、未来圧なのではありません。その「いつか」が、いまを裁く側に回っているかどうかを見ています。
未来圧でないもの
計画を立てることは、未来圧ではありません。「そこに着けば大丈夫になる」が付いたとき、未来圧になります。作りたいものがあることも、未来圧ではありません。「作らなければ足りない」に変わったとき、未来圧になります。未来を見ないことを勧めているのではありません。未来が、現在を裁く側に回っているかどうかの話です。
減圧
減圧は、条件を整える行為です。転換そのものではありません。見え方が変わることそのものは、こちらから命令できません。ここでいう条件には、いま起きていることを観察することや、一度に一つへ戻ることがあります。順番のある手順としては扱いません。
AIとの関係
AIは、手間を減らし、時間に余白をつくるための手段です。AIで仕事が速くなったとき、計画との差を以前より頻繁に見る場面があります。その余白まで、まだ来ていない未来が採点し始めることがあります。
五次元経営は、AIを実装するとき、減圧の条件も一緒に整えます。担当する「×」には、道具を入れることと、まだ来ていない未来がいまを裁く側に回っていないかを見ることが、含まれています。整えられるのは条件までで、見え方の変化や結果は約束しません。
本を書いています
『未来圧』(仮題)を執筆中です。ある創業社長の日常を追いながら、圧が抜けたあとに残るものを描きます。効果は約束しません。渡すのは、いま口にした言葉が事実から出たのか、まだ来ていない未来から出たのか、その区別ひとつです。
刊行前の原稿について、経営者の方から読後の声を伺う読者パネルを準備しています。ご関心のある方には、読む範囲と進め方をご案内します。
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