作る2026-02-127分で読める

経営者がAIで「つくる側」になる時代──五次元経営が示す新しい経営者像

経営者がAIで「つくる側」になる時代──五次元経営が示す新しい経営者像

52歳、非エンジニア。 M&Aアドバイザリー出身。コードなど一行も書いたことがなかった。

それが今、135,611行のコードと1,019コミットを積んでいる。

外注の見積もりは300万から800万だった。 「経営者が自分で作る」という選択肢は、当時の常識になかった。

でも、Claude CodeとCursorとDevinという3つのツールに出会って、 前提が変わった。

経営者の仕事は「決めること」だと言われてきた。 2026年、そこに「つくること」が加わった。

外注見積300-800万円のシステムを、 私は月額のツール費用だけで作った。

使い分けているのは3つのツール。 Claude Code——ターミナルで動くAnthropicのCLI。重い設計と構造変更に使う。 Cursor——エディタ一体型のAI。日常的なコード修正と拡張に使う。 Devin——自律型AIエージェント。定型的な実装タスクを丸ごと任せる。

135,611行。1,019コミット。 この数字は、非エンジニアの私が積み上げたものだ。

外注に出すと、こうなる。 要件を伝える。見積もりが来る。修正を依頼する。 また見積もりが来る。3ヶ月後に納品される。 使ってみると、イメージと違う。また修正。

この往復に、時間と金と、経営者の意志が消耗する。

自分で作ると、こうなる。 朝、思いついたことを昼には動かしている。 違うと思ったら、その場で変える。 翌日には次のバージョンが走っている。

速度が違う。精度が違う。 何より、「自社のことは自分が一番わかっている」 という当たり前の事実が、そのままシステムに反映される。

これは技術の話ではない。 経営の在り方の話だ。

  • 外注構造の転換:見積300-800万円のシステムを月額費用で自作した実績
  • 3ツールの使い分け:Claude Code × Cursor × Devinで非エンジニアが135,611行
  • 速度の意味:朝のアイデアが昼には動いている経営リズム
  • Doing から Being へ:つくる力を得た経営者は、在り方そのものが変わる

外注見積300-800万が月額費用に変わった日

最初に作ろうとしたのは、経営ダッシュボードだった。

OKRから現場のTODOまでを一気通貫で管理するシステム。 外注に見積もりを取った。300万から800万。 納期は3ヶ月。要件定義からだと半年。

金額よりも、時間が問題だった。 半年後に手に入るものが、半年後の経営に合っている保証はない。

Claude Codeを使ってみた。 ターミナルで「こういうダッシュボードが欲しい」と書く。 コードが生成される。動かしてみる。修正する。また動かす。

1週間で、外注に発注しようとしていたものの原型が動いた。

完璧ではなかった。 でも「自分のイメージに近いものが、自分の速度で形になる」 という体験が、外注という選択肢を消した。

以降、すべて自分で作っている。 見積書生成、CRM、KPIダッシュボード、ブログ基盤。 135,611行。1,019コミット。

月額のツール費用は、外注費の数十分の一だ。

3ツールの使い分け——非エンジニアの開発フロー

3つのツールには、それぞれ得意領域がある。

Claude Code。 新しいシステムの設計、大規模なリファクタリング、 構造的な判断が必要な場面で使う。 ターミナルで対話しながら、骨格を作る。

Cursor。 日常的なコード修正、小さな機能追加、 バグ修正に使う。エディタの中で完結するから速い。

Devin。 定型的な実装タスクを丸ごと任せる。 「このAPIを叩いて、結果をこの形式で保存して」 という明確な指示を出すと、自律的に実装してくれる。

Qiitaに技術記事も書いた。 非エンジニアがClaude Codeで経営システムを作る実践記録だ。

重要なのは、どのツールを使うかではなく、 「経営者自身が手を動かす」という事実だ。

外注すると、経営者の意図が伝言ゲームで薄まる。 自分で作ると、意図がそのまま形になる。

この差は、使ってみないとわからない。

「つくる側」になって変わった経営の質

自分でシステムを作るようになって、 経営の質そのものが変わった。

まず、判断が速くなった。 「これはシステム化すべきか」の判断に、 見積もりを取る必要がなくなった。 自分で作れるかどうかは、自分が一番わかる。

次に、余白が生まれた。 外注とのやりとり、進捗管理、検収作業。 これらがすべて消えた。 その時間が「考える時間」に変わった。

余白が生まれると、同じ課題が違って見える。 焦りがなくなると、判断が自然と正しい方向に向かう。

最後に、自信が変わった。 「自社のことは自分が一番わかる」 この当たり前の感覚が、営業でも採用でも、 言葉の力として表に出るようになった。

五次元経営が言う「内的企業価値」とは、 こういうことだと体感した。

判断精度。余白。自信。 つくる力を得た経営者は、 Doing(やること)からBeing(在ること)に軸が移る。

在り方が変わると、経営が静かに変わる。

AIネイティブ化の全体像は /for-ceo でご覧いただけます。

「つくる経営者」になる第一歩

  1. Claude Codeをインストールし、「自社の業務で最も面倒なこと」を1つ伝えてみる
  2. 生成されたコードを動かし、「自分のイメージとのズレ」を修正する体験をする
  3. 1週間で1つの小さなツールを完成させ、実際の業務で使ってみる
  4. 外注に出していた業務を1つ選び、自作に切り替えてコスト差を計測する
  5. 「つくる時間」と「考える時間」の比率を意識し、余白を経営に還元する

経営の本質は、 「何をするか(Doing)」ではなく、 「どう在るか(Being)」。

AIはDoingを担ってくれる。 経営者はBeingに戻れる。

135,611行のコードは、非エンジニアの私が積んだ。 その過程で得たものは、コードではなく、余白だった。

あなたが「つくる側」になったとき、 経営の何が変わるだろうか。

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