自社のSaaSアプリを外注したら、見積もりは300〜500万円だった。 工期は3ヶ月。修正のたびに追加費用。
同じものを、月額$20のClaude Codeで自分で作った。 技術スタックはNext.js・Supabase・Vercel。
3ヶ月かけて完成し、本番リリースした。 技術負債0件。セキュリティスコア100点。 外注費ゼロ。
この体験をもとに、正直に比較する。 すべてがバイブコーディングで済むわけではない。
バイブコーディングと外注開発は、対立する選択肢ではない。 使い分けるものだ。
私のケースでは、SaaSアプリの開発に月額$20(約3,000円)のAIツール費用しかかかっていない。 外注の見積もりは300〜500万円。差額はそのまま投資に回せた。
しかし、すべてを自分で作るべきではない。
判断基準は明確だ。 「社内利用のツール」「プロトタイプ」「MVP」→ バイブコーディング。 「決済機能」「個人情報」「法規制」が絡む大規模システム → 外注+専門家。
この判断ができるだけで、 開発投資のROIが桁違いに変わる。
- コスト:外注300〜500万円 vs バイブコーディング月額$20(年間約36,000円)
- スピード:外注3ヶ月 vs バイブコーディングで同規模を3ヶ月(ただし修正は即時)
- 品質:CLAUDE.mdでルールを明文化すれば、技術負債0件・セキュリティ100点を非エンジニアでも実現できる
- 保守性:外注はベンダー依存。バイブコーディングなら「ここ変えて」の一言で修正完了
- 判断基準:決済・個人情報・法規制が絡むかどうか。絡むなら外注、絡まないならバイブコーディング
外注見積300〜500万円のSaaSを月額$20で自作した記録
私が作ったのはFounders Direct Cockpitという経営管理SaaS。技術スタックはNext.js 16・React 19・Supabase・Vercel。機能はOKR管理・顧客管理・商談管理・日報・暗号化・認証・決済連携(Stripe)。開発にはChatGPT・Claude Code・Codexの3ツールを使い、ChatGPTで設計、Claude Codeで実装、Codexで文脈復元という役割分担で進めた。かかった費用はClaude Code Proプラン月額$20のみ。3ヶ月の開発期間で、本番運用レベルに到達した。E2Eテスト46件、ユニットテスト143件をパスし、セキュリティスコアは100点。外注なら300〜500万円かかる規模のプロダクトが、年間のAIツール費用約36,000円で完成した。修正も「ここ変えて」と一言Claude Codeに伝えるだけ。外注のように追加費用も待ち時間もない。
技術スタック選定が「外注不要」を実現した理由
バイブコーディングでコストを抑えるには、技術スタックの選定が決定的に重要だ。私はGitHub・Vercel・Supabaseの3つに固定した。Vercelはデプロイが自動。GitにプッシュするだけでURLが生成される。Supabaseはデータベースと認証がセットで提供される。バラバラのサービスを組み合わせる必要がない。最初にNeon(別のDB)を使って丸2日を無駄にした経験から、「技術スタックは最初に固定して揺らさない」というルールを作った。Claude Codeのプロンプト冒頭に「この3つ以外は提案しないでください」と書くだけで、AIが別のサービスを勧めてくる問題がゼロになった。外注の場合、ベンダーが技術スタックを決めるので選択権がない。自分で選べることが、バイブコーディング最大の自由度だ。
外注が正解だった領域——セキュリティの線引き
決済機能のStripe連携は、最終的に自分でClaude Codeで実装した。ただし、AES-256-GCM(2層暗号化)の実装では「まず説明だけしてください。コードはまだ書かないでください」とClaude Codeに指示し、設計の妥当性を確認してからコーディングに入った。この慎重さがなければ、本番でセキュリティ事故が起きていた可能性がある。バイブコーディングで対応できたのは、自分がレビュー習慣を持ち、技術的な懸念を指摘できたからだ。もしEDI規格対応や医療・金融の法規制が絡むシステムなら、迷わず外注を選ぶ。バイブコーディングで節約できる領域と、専門家に任せるべき領域を見極めること。これがAI時代の経営者に求められる判断力だ。
AIネイティブ化の全体像は /for-ceo でご覧いただけます。
外注かバイブコーディングかを判断する
- 作りたいものに「決済機能」「個人情報の保存」「法規制(医療・金融等)」が絡むか確認する。絡む場合は外注、または専門家の監督付きで進める
- 絡まない場合、Claude Code Proプラン(月額$20)で始める。最初に技術スタックを「GitHub・Vercel・Supabase」に固定し、プロンプト冒頭に宣言する
- CLAUDE.mdにプロジェクトルールを書く。「as any禁止」「500行制限」など。これだけでAIの出力品質が変わる
- まず小さなツールを1つ完成させる。外注見積もりを取る前に、自分で作れるかどうかを試す。80%の機能が動けばそれで十分だ
- 完成したら外注見積もりと比較してみる。その差額が、バイブコーディングが生み出した価値だ
外注か、バイブコーディングか。
本質的な問いは、そこではない。
「自分のプロダクトの主導権を、 誰が持つべきか」
その答えが出たとき、 方法は自然に決まる。
あなたは今、主導権を持っているだろうか。
▼ 関連記事 /blog/sme-dx-outsourcing-cost /blog/ai-adoption-failure /blog/claude-code-founder-story
