AIを導入しましょう。 AIを活用しましょう。 AIで業務を効率化しましょう。
そういう話を聞くたびに、 どこか違和感がある。
導入すればいいのか。 活用すればいいのか。
何かが足りない気がする。
その違和感は、たぶん正しい。
「AI導入」「AI活用」という言葉には、 道具を使いこなすというニュアンスがある。
でも本質は、そこではありません。
読み書きそろばん。 かつて、これが基礎教養でした。
今、そこにAIが加わろうとしている。
読み書きそろばん、そしてAI。
AIは「導入するもの」ではなく、 「ネイティブ化するもの」です。
これまでの経営力に、 AIネイティブという基礎教養を重ねる。
それだけで、 企業価値と経営時間の構造が変わります。
- 視点①:「導入」と「ネイティブ化」は根本的に違う
- 視点②:AIは道具ではなく、時代の基礎教養
- 視点③:経営力はそのまま、前提だけを更新する
視点①:「導入」と「ネイティブ化」は根本的に違う
導入とは、外から持ってくること。 活用とは、使いこなすこと。
どちらも「道具」として扱う前提があります。
ネイティブ化は違う。
空気のように、そこにある。 意識しなくても使っている。 経営の前提として組み込まれている。
スマートフォンを「導入」した人はいない。 いつの間にか、そこにあった。 それがネイティブ化です。
AIも同じ構造で、 経営に重なっていきます。
視点②:AIは道具ではなく、時代の基礎教養
読み書きができないと、 ビジネスは成り立たない。
計算ができないと、 経営判断はできない。
これらは「ツール」ではなく「教養」。 あまりに当たり前すぎて、 意識すらしないもの。
AIも、同じ位置に移ろうとしています。
AIを「使える人」と「使えない人」の差ではなく、 AIが基礎教養として重なっている経営と、 まだ重なっていない経営の差。
その差が、企業価値に静かに表れはじめています。
視点③:経営力はそのまま、前提だけを更新する
ここで大切なのは、 これまでの経営力を否定しないこと。
判断力、胆力、人を見る目。 積み上げてきた経営の力は、 そのまま活きます。
変わるのは「前提」だけです。
かつて手書きだった帳簿が Excelに移ったとき、 経営の本質は変わりませんでした。
AIネイティブ化も同じです。
経営力はそのままに、 時代の前提だけを更新する。
それだけで、 企業価値は倍増し、 経営時間は半減する構造が見えてきます。
AIとの距離を観察する
- 今、AIを「道具」として見ているか、「前提」として見ているか確認する
- 経営判断の中で、AIが自然に関わっている場面があるか振り返る
- 「導入」ではなく「重ねる」という感覚で、ひとつ試してみる
AIの使い方を否定する必要はありません。 プロンプトの工夫も、悪くない。
ただ、もっと手前に 大切なことがあるかもしれません。
読み書きそろばん、そしてAI。
その感覚が重なったとき、 「使い方」は自然についてきます。
これまでの経営力に、 新しい基礎教養をひとつ重ねる。
それだけのことです。