代表の記録2026-01-127分で読める

Founders Direct Cockpitで経営が回り始めた話──OKRから現場まで一気通貫の経営OS

Founders Direct Cockpitで経営が回り始めた話──OKRから現場まで一気通貫の経営OS

52歳、非エンジニア。 M&Aアドバイザリー出身。戦略を立てるのは得意だった。

でも、戦略が現場で散る。

四半期ごとに方向性を決める。 部門に展開する。 3週間後には元に戻っている。

砂に水をまいている感覚。

タスク管理ツールを入れた。続かなかった。 プロジェクト管理ツールも試した。同じだった。

問題はツールではなかった。 戦略と現場の間に「見えない断層」があった。

この断層を埋めるために、 自分で経営OSを作ることにした。

135,611行のコード。1,019コミット。244のテスト。 IPA非機能要求グレードA相当のセキュリティ。

これが、非エンジニアの私が作った経営OSの実態だ。

Founders Direct Cockpitの設計思想はシンプルだった。 OKR(戦略)→ Action Map(戦術)→ TODO(実行)。 この3層を、一直線で繋げる。

タスクを完了すると、ActionItemの進捗が動く。 ActionItemが進むと、ActionMapのステータスが変わる。 ActionMapが完了に近づくと、Key Resultの数値が上がる。 Key Resultが達成されると、Objectiveが達成される。

下から上まで、自動でロールアップする。

今日やっているタスクが、 どのAction Mapに紐づいていて、 どのOKRに貢献しているか。 これが常に見える。

経営者も、部門長も、メンバーも、 同じ地図を見ている。

「砂に水をまく」感覚が消えた。 初めて、水が染み込んだ感じがした。

  • 戦略と現場の断層:決めたことが3週間で散る構造的問題
  • 一気通貫の設計:OKR → Action Map → TODO、3層が自動ロールアップで繋がる
  • 実証された規模:135,611行 / 1,019コミット / 244テスト / セキュリティグレードA
  • 経営時間の圧縮:確認のための会議が消え、Cockpitを開けば全体が見える

導入前──「把握するための時間」が経営を圧迫していた

毎週月曜の朝、2時間の部門報告会議があった。

営業が営業のKPIを報告する。開発が開発の進捗を報告する。管理部門が管理の数字を出す。

それぞれは正しい。でも「全体として戦略は進んでいるのか」が見えない。

報告を聞いた後、自分で各部門のスプレッドシートを開く。タスク管理ツールを確認する。Slackの履歴を遡る。

「把握するための時間」が、週に8時間以上あった。

それでも把握しきれない。結局、廊下で部門長を捕まえて「あれ、どうなった?」と聞く。

この構造はツールの問題ではなかった。戦略(OKR)とタスク(TODO)の間に「接続する層」がなかった。部門報告は「やったこと」を並べるが、「それが戦略にどう繋がるか」は誰も見ていなかった。

導入後──1,019コミットで構造が変わった

Cockpitを自分で作ると決めてから、1,019回のコミットを重ねた。

最初に作ったのはOKRの管理画面。Objectiveを定義し、Key Resultに定量指標を紐づける。会社・チーム・個人の3レベルで設定できるようにした。

次にAction Map。OKRを行動に分解する層だ。「誰が」「何を」「いつまでに」をツリー構造で管理する。マネージャーが計画を作り、メンバーがActionItemとして実行する。

最後にTODO。4象限システム(♠緊急×重要、♥重要、♦緊急、♣戦略的20%)で日々のタスクを管理する。習慣化機能(松竹梅の3段階)も組み込んだ。

この3層が繋がった瞬間、景色が変わった。

タスクを1つ完了すると、Action Mapの進捗バーが動く。Key Resultの数値が自動更新される。Objectiveの達成スコアが変わる。

今日のTODOが、四半期の戦略とどう繋がっているか。全員が、同じ画面で見ている。

月曜の2時間の報告会議は、15分のCockpit確認に変わった。

本当に変わったこと──経営者の「状態」

244のテストが通っている。E2Eテスト97件、ユニットテスト147件。TypeScript strict mode。技術的負債ゼロ件。セキュリティスコア100/100。

数字は品質を保証する。だが、最も大きな変化は数字では測れない。

導入前は、常に「把握しなければ」という緊張があった。各部門が何をしているか。進捗は予定通りか。戦略とズレていないか。この確認のために会議を開き、報告を受け、自分の目で確かめていた。

導入後は、Cockpitを開けば全体が見える。

確認のための会議が減った。経営者が部門に入り込む必要がなくなった。経営時間が圧縮された。

だが最も大きな変化は別のところにある。「経営が回っている」という安心感だ。

把握できている。進んでいる。方向がズレていない。

この安心感が、次の一手を考える余白を生む。焦りや不安に駆られて判断するのではなく、静かに、確信を持って、次を決められる。

Cockpitはプロジェクト管理ツールではない。経営者の状態を保つための構造──経営OSだ。

AIネイティブ化の全体像は /for-ceo でご覧いただけます。

今の経営構造を観察する5つの問い

  1. 問い1:直近の四半期目標が、今日のTODOまで一直線で繋がっているか確認する
  2. 問い2:各部門の行動が全体の方向性と接続しているか──「やったこと」と「戦略への貢献」の区別がついているか観察する
  3. 問い3:「把握するための時間」が週に何時間あるか棚卸しする
  4. 問い4:戦略と現場の間にある断層を、具体的に1つ名前をつけてみる
  5. 問い5:その断層が埋まったとき、経営者としての自分の状態はどう変わるか想像する

135,611行のコード。 1,019回のコミット。 244のテスト。

非エンジニアの52歳が作った。

でも、数字は手段でしかない。

本当に変わったのは、 月曜の朝の2時間が15分になったこと。

「回っている」という静かな確信の中で、 次の一手を考えられるようになったこと。

あなたの会社では今、 戦略と現場は繋がっているだろうか。

▼ 関連記事 /blog/why-one-package /blog/companies-doubled-value /blog/successful-exit-ceo-mindset

「まず何から?」AI経営の一歩目を決める30分

あなたの会社の場合、AIは何から始めるべきか。30分で具体的にお伝えします。無料。

30分で一歩目を決める(無料)

整える・作る・回す、どこから始めるか。

30分で答えが出ます(無料)

まず何から?──30分で答えが出ます(無料)
← ブログ一覧に戻る