Exitを考え始めた。
M&Aで売却するか。 IPOを目指すか。
準備を始めようとしている。 でも、誰にも相談できない。
「従業員には言えない」 「外部に漏れたら困る」 「でも一人で進めるのは不安」
200件以上のM&A支援を行ってきました。 Exit準備がうまくいった創業者と、 苦労した創業者を見てきました。
その違いは明確でした。 「右腕がいたかどうか」です。
Exit準備を一人で進めるのは危険です。
理由は3つ。
1. 判断が偏る ・相談相手がいないと、視野が狭くなる ・焦りや不安で判断がブレる ・客観的な視点がない
2. 本業がおろそかになる ・Exit準備に時間を取られる ・でも本業も回さなければ ・両方を一人でやるのは限界がある
3. 孤独に耐えられなくなる ・誰にも言えないストレス ・重大な決断を一人で背負う ・心身ともに疲弊する
Exit前には、右腕を入れるべきです。
- 理由①:判断が偏ることを防ぐ
- 理由②:本業とExit準備を両立する
- 理由③:孤独を和らげる
- いつ、どう入れるべきか
理由①:判断が偏ることを防ぐ
Exit準備は、判断の連続です。
・いつ売却するか / 上場するか ・誰に売却するか / どの市場を選ぶか ・いくらで売るか / バリュエーションをどう設定するか ・仲介会社をどこにするか / 主幹事をどこにするか
これらを一人で判断すると、偏りが生じます。
【一人で判断すると起きること】 ・焦りがあると、早まった判断をしがち ・不安があると、決められなくなる ・情報が限られると、視野が狭くなる ・相談相手がいないと、確認ができない
【右腕がいると】 ・「ちょっと待って、その判断は早いのでは」と言ってくれる ・「こういう選択肢もありますよ」と視野を広げてくれる ・「その不安、こう考えたらどうですか」と整理してくれる
【実際にあった事例】 M&A売却を検討していた創業者。 一人で準備を進めていた。
仲介会社から「良い買い手がいる」と言われ、 焦って進めようとしていた。
途中から右腕(社外CFO)が入り、 「その条件、もう少し検討した方がいい」とアドバイス。
冷静に比較検討した結果、 より良い条件で売却できた。
「一人だったら、焦って決めていたと思う」
理由②:本業とExit準備を両立する
Exit準備は、膨大な時間を取られます。
・資料作成 ・デューデリジェンス対応 ・投資家・買い手との面談 ・弁護士、会計士との調整
これを一人でやりながら、本業も回すのは無理があります。
【一人でやろうとすると】 ・本業に割く時間が減る ・売上や利益が落ちる ・「Exit準備中に業績悪化」の悪循環 ・疲弊する
【右腕がいると】 ・Exit準備の一部を任せられる ・本業に集中できる時間ができる ・業績を維持しながら準備を進められる
【実際にあった事例】 IPO準備中の創業者。 一人で準備を進めていた。
監査対応、証券審査対応に追われ、 営業に出る時間がなくなった。
売上が前年を下回り始めた。 「これではIPOどころではない」
途中から社外CFOが入り、 監査・証券対応を任せられるように。
創業者は営業に戻り、 売上が回復。無事にIPO達成。
「一人で全部やろうとしていた。 CFOが入って、やっと本業に戻れた」
理由③:孤独を和らげる
Exit準備は、孤独です。
・従業員には言えない ・取引先にも言えない ・外部に漏れたら困る
一人で抱え込むしかない。
【一人で抱えると】 ・ストレスが蓄積する ・誰にも分かってもらえない孤独感 ・重大な決断を一人で背負うプレッシャー ・心身ともに疲弊する
【右腕がいると】 ・Exit準備を共有できる ・判断を相談できる ・一人じゃないと感じられる ・心の余裕ができる
【実際にあった事例】 M&A売却を進めていた創業者。
「誰にも言えない」ストレスで、 夜も眠れなくなっていた。
社外CFOが入り、 Exit準備を共有できる相手ができた。
「誰かに話せるだけで、こんなに楽になるとは思わなかった。 一人で抱え込んでいたのが、どれだけ辛かったか分かった」
Exit準備の孤独は、想像以上に辛い。 それを分かち合える人がいるだけで、 状態が大きく変わります。
いつ、どう入れるべきか
では、右腕はいつ入れるべきか。
【タイミング】
M&Aの場合: ・本格的な売却活動を始める6ヶ月〜1年前 ・仲介会社を選定する前 ・「売却を考え始めた」段階がベスト
IPOの場合: ・N-3期の準備開始時 ・監査法人を選定する頃 ・早ければ早いほど良い
【どんな右腕を入れるか】
必要な要素: ・M&A/IPOの経験がある ・経営者の状態を理解できる ・利益相反がない(仲介会社ではない) ・長期で関われる
選択肢: ・社外CFO ・社外取締役 ・経営アドバイザー ・Exit経験のあるメンター
【入れ方】
いきなりフルコミットではなく、 段階的に入れるのがおすすめ。
1. まずは壁打ちから始める 2. 相性を確認する 3. 正式に関与度を上げる
Exit準備は長期戦。 最初から信頼できる関係を築くことが大切です。
Exit準備の右腕チェック
- Exit準備を一人で抱え込んでいないか確認する
- 判断に偏りが出ていないか振り返る
- 本業とのバランスが取れているか確認する
- 孤独やストレスを感じていないか観察する
- 右腕を入れるタイミングを検討する
Exit準備を一人で進めるのは危険です。
判断が偏る。 本業がおろそかになる。 孤独に耐えられなくなる。
200件以上のM&A支援を見てきた中で、 Exit準備がうまくいった創業者に共通していたのは、 「右腕がいた」こと。
Exit準備は長期戦であり、孤独な戦い。 それを一緒に戦ってくれる人がいるかどうかが、 結果を大きく左右します。
Exitを考え始めたら、 早い段階で右腕を入れることを検討してください。
それが、良いExitへの第一歩です。