状態と経営2026-02-055分で読める

成果を出している経営者ほど不機嫌になる構造

成果は出ている。 数字も、評価も、ついてきている。

それなのに、 なぜか不機嫌になっている自分がいる。

周囲には見せないけれど、 内側では何かが消耗している。

それは性格の問題ではありません。 努力が足りないわけでもありません。

成果が出ているのに、 なぜか軽くならない。

それは「成果」と「状態」が 別の構造で動いているからです。

成果は外側に積み上がる。 状態は内側で起きている。

外側をどれだけ積んでも、 内側の前提構造は自動で整わない。

この構造が見えると、 不機嫌は「性格」ではなく 「設計」の問題だと分かります。

  • 構造①:成果で自分を証明し続けている状態
  • 構造②:外部評価への依存が止まらない状態
  • 構造③:満足基準が未来に固定されている状態

構造①:成果で自分を証明し続けている状態

成果を出すたびに、 「自分はこれでいい」と確認している。

言い換えると、 成果がないと自分を認められない構造です。

この構造の中にいると、 成果は「喜び」ではなく「安心材料」になる。

安心は長く続かないので、 また次の成果を求めることになります。

証明し続ける構造の中では、 終わりがありません。

構造②:外部評価への依存が止まらない状態

売上、評価、承認。 すべて外側から来るものです。

外部評価に依存すると、 判断基準が自分の外側に固定されます。

「市場がどう見るか」 「取引先がどう思うか」 「社員がどう受け取るか」

これらを気にしすぎると、 自分の状態より他者の反応が優先される。

結果として、 自分の内側が置き去りになります。

構造③:満足基準が未来に固定されている状態

「ここまで達成したら満足」 その基準が、達成するたびに更新される。

これは向上心ではなく、 満足基準が未来に固定されている構造です。

今この瞬間に満足することが、 構造的に不可能になっている。

「もっと」が終わらないのは、 性格ではなく設計の問題です。

この構造の中では、 どれだけ成果を出しても 「ごきげん」にはたどり着けません。

構造を観察する

  1. 今、何を証明しようとしているか観察する
  2. 判断基準が自分の内側にあるか、外側にあるか確認する
  3. 満足基準がいつも「この先」にないか見る
  4. 重要な判断は、観察した後に置く

成果を追いかけることは、 悪いことではありません。

ただ、成果の先に 「ごきげん」があるわけではない。

ごきげんは、 積み上げた先にあるのではなく、 思い出す場所にある。

その構造が見えたとき、 成果との距離が、 静かに変わり始めます。

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