成果は出ている。 数字も、評価も、ついてきている。
それなのに、 なぜか不機嫌になっている自分がいる。
周囲には見せないけれど、 内側では何かが消耗している。
それは性格の問題ではありません。 努力が足りないわけでもありません。
成果が出ているのに、 なぜか軽くならない。
それは「成果」と「状態」が 別の構造で動いているからです。
成果は外側に積み上がる。 状態は内側で起きている。
外側をどれだけ積んでも、 内側の前提構造は自動で整わない。
この構造が見えると、 不機嫌は「性格」ではなく 「設計」の問題だと分かります。
- 構造①:成果で自分を証明し続けている状態
- 構造②:外部評価への依存が止まらない状態
- 構造③:満足基準が未来に固定されている状態
構造①:成果で自分を証明し続けている状態
成果を出すたびに、 「自分はこれでいい」と確認している。
言い換えると、 成果がないと自分を認められない構造です。
この構造の中にいると、 成果は「喜び」ではなく「安心材料」になる。
安心は長く続かないので、 また次の成果を求めることになります。
証明し続ける構造の中では、 終わりがありません。
構造②:外部評価への依存が止まらない状態
売上、評価、承認。 すべて外側から来るものです。
外部評価に依存すると、 判断基準が自分の外側に固定されます。
「市場がどう見るか」 「取引先がどう思うか」 「社員がどう受け取るか」
これらを気にしすぎると、 自分の状態より他者の反応が優先される。
結果として、 自分の内側が置き去りになります。
構造③:満足基準が未来に固定されている状態
「ここまで達成したら満足」 その基準が、達成するたびに更新される。
これは向上心ではなく、 満足基準が未来に固定されている構造です。
今この瞬間に満足することが、 構造的に不可能になっている。
「もっと」が終わらないのは、 性格ではなく設計の問題です。
この構造の中では、 どれだけ成果を出しても 「ごきげん」にはたどり着けません。
構造を観察する
- 今、何を証明しようとしているか観察する
- 判断基準が自分の内側にあるか、外側にあるか確認する
- 満足基準がいつも「この先」にないか見る
- 重要な判断は、観察した後に置く
成果を追いかけることは、 悪いことではありません。
ただ、成果の先に 「ごきげん」があるわけではない。
ごきげんは、 積み上げた先にあるのではなく、 思い出す場所にある。
その構造が見えたとき、 成果との距離が、 静かに変わり始めます。