ウェブサイトは制作会社に外注している。 CRMの設定はベンダーに頼んでいる。 ダッシュボードはコンサルが作ってくれた。
それぞれの領域に、それぞれの外注先がいる。
悪いことではない。 でも、ふと気づくことがある。
自分の会社のことなのに、 自分で触れない領域が増えている。
外注は便利です。 専門家に任せた方が早いことも多い。
でも、外注には構造的な問題があります。
外注すると、実行だけでなく 判断の一部も外に出てしまう。
「どうすべきか」を外注先に聞いている時点で、 判断の主導権が移動しています。
AIネイティブ化は、 この構造を変えるものです。
核は自分で持つ。 意思決定と実装を直結させる。
ウェブサイトも、CRMも、ダッシュボードも、 自動化の設計も。
経営者自身がAIと対話しながら 直接つくれる時代になっています。
外注費がゼロになるのは結果です。 本質は、主導権を自分の手に戻すこと。
スケーリングや保守が必要になったとき、 そこだけ必要に応じて人の手を借りればいい。
- 構造①:外注すると判断も外に出る
- 構造②:核は自分で持ち、主導権を確保する
- 構造③:スケーリングと保守だけ、必要に応じて借りる
構造①:外注すると判断も外に出る
ウェブサイトを外注するとき、 何が起きているかを観察してみます。
「どんなデザインがいいですか」と聞かれる。 「このレイアウトがおすすめです」と提案される。 「この機能は必要ですか」と確認される。
気づくと、自社のことなのに 外注先の判断に依存している。
これは外注先が悪いわけではありません。 構造上、そうなるのです。
情報と専門知識を持っている側に、 判断は自然と傾きます。
外注するたびに、 少しずつ主導権が外に移動する。
この構造に気づくかどうかが、 最初の分岐点です。
構造②:核は自分で持ち、主導権を確保する
すべてを自分でやる必要はありません。
でも、「核」は自分で持つ必要がある。
核とは何か。
自社のメッセージを形にすること。 顧客との接点を設計すること。 経営の数字を自分の目で見ること。 業務の流れを自分で組むこと。
これらは経営判断そのものです。
AIネイティブ化すると、 これらを経営者が直接つくれるようになる。
コードが書けなくても、 自然な言葉でAIに伝えれば形になる。
判断と実行が直結する。 ここに、外注構造との決定的な違いがあります。
構造③:スケーリングと保守だけ、必要に応じて借りる
外注費ゼロは、 孤立を意味しません。
核を自分で持った上で、 必要な部分だけ人の手を借りる。
たとえば、 サイトの骨格は自分でつくる。 大規模なインフラ構築は専門家に依頼する。
CRMの設計は自分でする。 複雑なAPI連携は技術者に相談する。
判断は自分。実行の一部だけ委託する。
この順番が大切です。
従来は逆でした。 判断も実行もまとめて外注していた。
順番を変えるだけで、 経営の質が静かに変わります。
外注の構造を観察する
- 今、外注しているものを一覧にしてみる
- その中で「判断まで外に出ているもの」がないか観察する
- 「核」と「補助」を自分なりに分けてみる
- 核のうち一つだけ、自分で触れるとしたらどれかを考えてみる
すべてを自分でやる必要はありません。
ただ、核は自分で持つ。 判断は自分でする。
その上で、必要なときに必要な分だけ借りる。
外注費がゼロになるかどうかは、 実はそれほど重要ではありません。
大切なのは、 自分の会社のことを、自分の手で形にできるかどうか。
その感覚があるかどうかで、 経営の質が変わります。